――北海道の地酒・男山の蔵人がいく旭川のグルメ探訪記。料理のことはもちろん、日本酒のいろんな楽しみ方を伝えていきます! ―――
目次
老舗のやき鳥専門店。素通りは許しませんぞ
旭川の買物公園の並びに「ふらりーと」という飲食店が連なる小路があります。場所はメイン繁華街の「さんろく街」と、最近誕生したホテルOMO7のちょうど中間くらいでしょうか。
その「ふらりーと」の入口にあるのが、今回ご紹介するぎんねこさんです。
今日は平日の夕方、同僚と一緒に「ふらりと」やってきました!
昼から飲める!一人でも飲める!
先に伝えておきますが、こちらのぎんねこさん。平日も土日も13時から営業しており、旭川では珍しくお昼から飲めちゃうお店なのです!(基本的に月曜がお休みです)
私ごとですが、休日のお昼に旭川ラーメンを食してからのちょっと一杯、宴会前のチョイ飲みゼロ次会としても利用しています。(チョイ飲みのつもりが・・・というのが恒例です汗)
店内は決して広いとは言えませんが、カウンターに向かい合って、詰めて座っていきますので、お隣との距離がとても近い。1人で入店しても、お隣さんと話をせざるを得ないような空間。けど、大丈夫です。常連さんがお話相手になってくれるはずです。
奥のお座敷にはテーブル席がふたつあり、お子様連れもOKです。狭いのに懐が深いぎんねこさん。
名物「新子焼き(しんこやき)」を、庶民的で落ち着く雰囲気で楽しめます。
いよいよ登場!旭川名物新子焼き
お待たせしました!新子焼きを紹介していきましょう。
手羽も含む若鶏の半身を焼いたもの、それが旭川名物の「新子焼き(しんこやき)」です。塩とタレを選べるのですが、それが逆につらい。いつも真剣に悩みます。今日は多数決でタレにしました。
他の焼き物をつまみながら待っていると、どーんと半身のままの新子焼きが登場!そして店員さんが目の前で食べやすいようにカットしてくれます。
ふっくらジューシーに焼き上げたいろんな部位の焼き鳥を、一度に楽しめるのがたまりません。
ぎんねこさんはやき鳥専門店で、焼き物の注文は1本から。「串のフルコース」「ちゃっぷ焼き」という嬉しいメニューもありますよ。
酒は、熱燗・ハト燗で!
こちらの熱燗は、ちょっと変わっています。ハトに似た形のお燗器(通称:ハト燗)で提供されるのです。中味は当蔵・男山の名前そのものを銘うった北海道定番の日常酒「男山」。
お燗酒を注文すると、「熱めにしますか?」と優しいスタッフが聞いてくれます。厳しい寒さの旭川、冬は決まって「熱め!」です。
1杯目はスタッフがハト燗から注いでくれます。これもまた嬉しいものです。
ハト燗で飲む燗酒、飲む前に鼻からぷ~んとお酒の優しい香りが入ってきます。いくらでも飲めちゃいそうになるので飲み過ぎにはご注意を!
ぎんねこさんでは、北海道産酒造好適米を100%使用した北の稲穂シリーズ「特別本醸造 北の稲穂」もお楽しみいただけます。こちらは熱燗ではなく冷酒で。
旭川ならではの楽しみ方
珍しい新子焼きとハト燗ですが、どちらも美味しさを追求した結果生まれてきたものだと思います。そこに同じ旭川で作っている私たちのお酒も合わせていただくことで、より旭川ならではの楽しみ方ができるのではないでしょうか。
ぎんねこ3代目の久保さんに
「ぎんねこさんにとって男山は?」
とお尋ねしたところ
「ほぼほぼ親戚だと思っています」
との嬉しいご返答。
実は昔、男山の酒蔵はぎんねこさんのすぐ近所にありました。(※1968年、より良い水を安定して確保するために現在の旭川市永山に移設。)先代同士が同級生なんていう繋がりも。「親戚」と言ってもらえる間柄、私は素通りできません!
最後に一言。
冬は小路がツルツル滑りますので本当に気をつけてください!
(たぶん、素通りすると転びます・・・)
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