道産酒米の代表格である吟風(ぎんぷう)というお米です。
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酒蔵3社合同酒米展示圃の稲刈りが行われました。
JAあさひかわ酒米部会様主催の元、高砂酒造様、合同酒精様、男山3社合同で取り組んでいる酒米展示圃の稲刈りが、2019年9月13日金曜日に行われました。例年、旭川市内で一番早い収穫となり、今年も弊社の蔵人2名が参加しました。当日は、稲刈り日和の心地良い秋晴れでした。
酒蔵3社合同酒米展示圃の始まり
この展示圃の取り組みは、地酒と酒米産地の㏚活動のために平成28年から行われています。弊社も毎年、秋の収穫に参加しています。
作付面積は170.9a(アール)あり、道産酒米の代表格である吟風(ぎんぷう)というお米を栽培しています。ここ数年は8~9俵程の玄米が収穫されています(グラムにすると480~540㎏程)。
生産者の方のお話では、今年は昨年に比べ、使用できない不稔と言われる稲穂は少なく、収穫量も多くなる見込みとのことで、とても嬉しいお知らせです。
蔵人が手作業で稲刈り
一般的にはコンバインという機械で一気に刈り取るのが主流ですが、ここでは一部分を蔵人たちが自らの手で刈り取ります。
一束一束丁寧に刈り取っていきます。刃先がのこぎりの様になっている鎌で刈るため、引くだけで力を入れずに刈り取ることができます。意外と簡単ですが、根気のいる作業です。
刈り取った稲穂を藁で束ねていきます。解けない様に力を込めてしっかりと束ねていきます。こちらの作業は難しく、コツが必要です。
自分で刈り取ると、喜びもひとしおです
こんなに沢山の稲穂の束が出来上がりました。
コンバインでの稲刈り
残りの稲穂は全て、コンバインを使って収穫していきます。
この機械では、稲を刈ると同時に脱穀し、穀物と不要なゴミを選別することができます。ゴミは後ろから排出されていきます。
手で刈り取った稲穂も、脱穀のためにコンバインに通していきます。
たわわに実った稲穂を手に、思わず笑みがこぼれます。
地面が見えない程に沢山実った稲穂が全て収穫され、田んぼはさっぱりとした姿になりました。
稲刈りを終えて
稲刈りを終え、達成感にホッと笑顔の参加者の皆さんです。とても良い表情をしています。
この田んぼの稲刈りを皮切りに、市内各地で稲刈りが始まっています。
生産者の方は、「稲穂が実った後に雨が降ってしまうと、お酒の雑味の元になるたんぱく質が増えてしまうので、刈り終わるまで晴れが続くことを祈っています。」と話していらっしゃいました。
私たちも、晴れの日が続くことを祈りつつ、ここからまた気持ちを新たに冬の仕込みへ向けて準備を進めていきます。